毎日のことだからこそ考えたい、家事動線。
家づくりを進める際に大切なのは、
日々の家事のパターンをしっかりと理解することです。
一言に家事と言っても、
洗濯ものの量や掃除の頻度、食事をつくる回数などは、
ご家庭によってさまざま。
家族構成やお子さまの年齢、
日々のライフスタイルによっても変わってきます。
そこで今回は、どんなポイントに注目すれば、
日々の家事をスムーズにできるのかについてご紹介します。
キッチン、ランドリールーム、洗面スペース、バスルーム......
家事を行う空間をすべてつなげるように設計すれば、
家事の時間を大幅に短縮できます。
洗濯ものを干すためにランドリールームと庭を何往復も......
料理の合間にバスルームへ向かい、お風呂の準備をして......
それぞれの空間が離れていると、ロスが生まれてしまいがち。
でも、すべての空間をスムーズに行き来できれば、
ロスがなくなり、時間にも心にもゆとりが生まれます。
キッチン、ランドリールームなどの家事を行う空間は、
1階に設計してある場合がほとんど。
しかし、シャツや制服といった大量の洗濯ものや、
食器やお弁当箱などの洗いものなどは、
あまり人に見せたくないものでもありますよね。
それならいっそのこと、家事空間を
すべて2階にまとめてしまうのはいかがでしょうか。
1階は、リビングや客間など、
来客時に使われる空間だけでまとめてしまえば、
洗いものや洗濯ものがお客さまの目に触れることもなくなり、
自分のペースでゆっくりと家事に取りかかることができます。
近頃、たくさんのご家庭で愛用されているお掃除ロボット。
便利なアイテムを使うことを前提にした間取りや設計にしておけば、
日々の家事がグンとラクになります。
お掃除ロボットが行き来しやすいよう無駄な段差をなくしたり、
ケーブルなどにひっかからない工夫を取り入れたり、
専用の充電・収納スペースを各階に設置したりすれば、
仕事などで外出している間に掃除を終わらせることが可能です。
便利な家電が増えるほど、
気になってくるのがケーブルなどの配線です。
無線家電も増えてはいますが、
やはりまだまだ、TVやPCなどのケーブルが絡まってしまう、
インテリアの邪魔をしてしまうというパターンも。
日頃の掃除などにも影響してきますよね。
そうならないために大切なのが、
ものを配置する位置や量をあらかじめ決めておくこと。
どこに何を置くのかを明確にしておけば、
それに合わせて専用の収納スペースをつくるなど、
掃除や手入れがしやすい設計をご提案できます。
見た目がスッキリして、家事もしやすくなれば、
日々の暮らしそのものが快適になりそうですよね。
家事のパターンについて知るということは、
家族の生活に対する理解にもつながり、
良い家づくりにも結びついていきます。
家づくりの際には、家事動線についてもしっかり考えていきましょう。
間取りや設計の工夫次第で家事そのものがラクになり、
より快適な暮らしを実現することができます。