本棚があると、暮らしはもっと豊かになる。
本を読むという行為は、人が昔から大切にしてきた文化のひとつ。
どんな絵本を読んで育ったのか、
どんなジャンルの本が好きなのか。
どんな物語に心を動かされるのか......。
それを知るだけで、その人の趣味や考え方、
生き方まで垣間見ることができます。
本を収納する本棚もまた、その人らしさがあらわれる存在。
家族みんなで共有して使えば、意外な一面を見つけたり、
絆を深めたりするきっかけになるかもしれません。
そう考えると、本棚を家のどの位置につくるのか、
どんなデザインにするのかは、とても重要な問題ですよね。
今回は、kinotoが手がけた本棚の事例をいくつかご紹介したいと思います。
こちらは、3人一緒に並んで座れるカウンターテーブル。
そのすぐ奥に本棚を設置した事例です。
カウンターテーブルの前面は吹き抜けに、
目の前を大きな開口部にすることで、
自然光を感じながら勉強や読書ができる設計になっています。
手を伸ばせばすぐに届く場所に本棚があるので、
本で調べることが習慣になりやすく、
日々の勉強もよりはかどるはず。
また、取り出した本はすぐ本棚へと戻せるので、
整理整頓のくせもつきそうです。
本棚をつくる上で重視するのは、収納量や実用性。
でも、インテリアとしての視点を重視して設計すれば、
新しいコミュニケーションが生まれるきっかけにもなります。
画像は、洋書や雑誌など、さまざまなジャンルの本が
まるでギャラリーのように並べられた事例。
リビングの壁一面を使っているので、家族やお客さまなど、
さまざまな人と会話が生まれるきっかけにもなりそうです。
本の配置を変えれば空間全体の雰囲気も一新できますし、
お気に入りのコレクションを並び変える時間もまた、
暮らしの楽しみにつながることでしょう。
読んで心を動かされた本は、誰かにすすめたくなるもの。
まず思い浮かぶ存在といえば、家族ではないでしょうか。
しかし、忙しくて読んでいるヒマがない、
まだ年齢的に早くてタイミングがあわない......
なんてこともあるかもしれません。
そんなときにオススメなのが、
廊下に家族みんなの共有本棚をつくること。
毎日かならず目に留まる場所なので、
時間ができ、興味がわけば、すぐ手に取ることができます。
「すすめてくれた本、とっても面白かったよ」
「このあいだの小説、続きも読んでみたいな」
そんな風に、感想を話しあう時間もまた、
かけがえのないひとときとなるはず。
廊下の本棚は、家族みんなの小さな図書館として、
大活躍することでしょう。
洗濯やアイロン掛けなどをするための家事室。
一見、実用性が重視された空間ですが、
その一角に本棚をつくれば、家事と息抜きのどちらも
バランス良く楽しめるようになります。
毎日の家事は、とても大変。
だからこそ、ちょっとした空き時間に雑誌を読んだり、
小説を少しずつ読み進めたりといった
自分だけの時間も大切にしたいですよね。
本棚は、本や雑誌を並べるだけではなく、
写真を立てたり、雑貨をディスプレイしたりと、
好みにあわせていろんな使い方ができます。
ちょっとしたスキマスペースを
自分だけのお気に入り空間として使えば、
暮らしの気分もさらにあがるかもしれません。
読書は、人生を豊かにしてくれるもの。
とは言え、学校や仕事、家事など日々の生活を送っていると、
ゆっくり本を読む時間をつくるのが難しい場合もあります。
でも、気軽に使える本棚が家の中にひとつでもあれば、
本を読む楽しさを家族で分かちあえたり、
それまでの自分にはなかった新しい発想に出会えたりと、
たくさんの価値や発見が生まれるのではないでしょうか。
最近はデジタル化などの影響もあり、
「紙の本を読む」「みんなで本を共有する」という
習慣自体が減ってきているようにも感じますが、
新しく家をつくる際はぜひ、本棚についても考えてみてください。
家族のライフスタイルにピッタリな本棚をご提案いたします。