その農地、住宅として活用してみませんか。
「所有している田畑を有効に活用したい」
「使われなくなった実家の農地に家を建てることができるのだろうか」
「田畑や里山、木々の中......とにかく緑に囲まれて暮らしたい!」
農地や山林が多い奈良の街。
kinotoでは、こうしたご要望やお悩みを持つ地主の皆様から、土地活用に関する相談を受けることは珍しくありません。
農地や山の麓のような土地に住宅を建てる際、関わってくるのが「農家住宅」「市街化調整区域」と言われる法律の枠組み。
今回はそれらを踏まえながら、農地活用のメリットやポイントについてお伝えいたします。
住まいを建てる「土地」には、施主さんごとにさまざまなこだわりがあると思います。
「大好きな田舎の風景を楽しめる家をつくりたい」
「せっかく祖先が残してくれた土地だからこそ大切にしたい」
「造成された住宅地は便利だけど、家族のライフスタイルに馴染まないかも......」
農地を活用すれば、そんな幅広いニーズにも対応することができます。
たとえば......
・愛車を停めるための駐車場やガレージ
・自家栽培用の畑スペース
・自由に走り回ることができる広い庭 など
希望のライフスタイルやアイデアによって、土地活用のバリエーションは限りなく広がります。
さらに農地ならではの穏やかな周辺環境が、喧噪から離れたリラックスした暮らしを叶えてくれるはずです。
土地代だけでも平均2,000万円とも言われる昨今、新たに宅地を購入することは容易ではありません。
そこで、所有している農地に住宅を立てれば、土地代の購入費がかからない分、贅沢に家づくりを楽しむこともできます。
憧れの家電や便利な設備を取り入れたり、大好きなインテリアを楽しんだり。また、憧れのハウスメーカーや工務店、有名な設計士さんに依頼してもいいかもしれません。
しかし、農地に接する水路の橋梁工事や土地の開発申請など、思わぬ工事費用がかかるケースもありますので事前の調査は慎重に行いましょう。
国内情勢や地域にもよりますが、一般的に「農家住宅」として農地に家を建てる場合、申請から許可が下りるまでにある程度の期間を必要とします。
農家判定や農家住宅申請、農業委員会の稟議に都道府県単位の建築課の稟議......さまざまなフローが必要になるので、通常の申請業務より時間がかかるのです。
その期間は、半年から1年、長い場合で2年ほど。
「許可を待つ時間」は、視点を変えれば「こだわりを突き詰めることができる時間」。
その期間を利用して、キッチンや収納の仕様、各スペースの使い心地の追求、スイッチやコンセントの場所、エアコンやカーテンなどのインテリア......家の隅々まで綿密に打合せを行うことができます。
「焦らないこと」は、失敗しない家づくりのための重要な要素。長い準備時間は、こだわり抜いた家をつくるための貴重な時間になります。
ただし、「農家住宅」の申請には建築予定住宅の図面が必要。最初に基本的なプランを検討しておく必要があるので注意が必要です。
もし、既存住宅があって建替ができない場合でもリノベーションという方法があります。
古き良き日本の住宅を活かしながら、気密断熱などの近代的な機能を追加することも可能。
暑さや寒さの不便を改善して、暗くて寒い水回りから、明るく温かいダイニングキッチンへとアップデートできます。
しかも、リノベーションしても既存建築のままだと認識されれば、節税にも。築30年を超える住宅の場合、固定資産税や都市計画税が資産価値ゼロとみなされ、減額される場合もあるんです。
新築でもリノベーションでも、メリットの多い農地転用住宅。
「農地住宅」「市街化調整区域」といった法律の枠組みを踏まえながら、細かな調整を進めていくことがポイントになります。
もし、みなさまがお持ちの農地の"これから"についてお悩みやご相談があれば、ぜひお気軽にお話をお聞かせください。
土地活用のヒントをお伝えしながら、一緒に理想のプランを考えていきたいと考えています。