洗面室をおしゃれなドレスルームにすると、身支度の時間が楽しくなる
そもそも、洗面室は何をするための空間でしょうか?
まずは、顔を洗って歯を磨くところ。
入浴前後の着替えはもちろん、
濡れた髪を乾かしたり、洗顔後の顔のお手入れや、
ヘアスタイルのセットにも使います。
こうやって改めて考えると、
洗面室にはドレスルームのような役割があることに気づきます。
というわけで今回は、洗面室をドレスルームとして捉え直して、
もっとスタイリッシュに設えていったら、
普段の身支度から特別な日のドレスアップまで、
楽しい時間が過ごせるようになった......
そんな事例をご紹介したいと思います。
さらに、家族の外出時間が重なりがちで、洗面室があまりゆったりとは使えない......
そんなお悩みに対応できるという事例もご紹介しましょう。
デザインや配置計画によって洗面室を機能的なドレスルームに設えると、
毎日の身支度の時間に少し余裕が生まれて、
ちょっと優雅な気持ちで外出できるようになるかもしれません。
身支度を整える際に、
「いかに時間を短縮できるか?」は重要な課題になります。
例えば、顔を洗って、スキンケアをしてヘアスタイルを整える。
この一連の流れが1箇所で全て完結できれば、
慌ただしい朝の時間にもゆとりが生まれます。
そこでポイントとなるのが収納力。
こちらの事例のように、
家族全員分の身支度に必要なグッズをしっかりと整理できるスペースを確保すれば、
必要なものがすぐに使える状態をつくれます。
さらに注目すべきは、鏡の幅の広さ。
洗面ボウルを使う人と、
鏡を使う人が横並びに身支度ができるので、
待ち時間が省けますよね。
スタイリッシュかつ家族で使用することを念頭に置いたドレスルームをデザインすれば、
朝の身支度に余計なストレスを感じることもなくなり、
一日を快適に過ごすことができるようになる。というわけです。
こちらの事例は、
浴室との仕切りがガラスで区切られている明るい洗面室です。
自然光の中で身支度を整えると、
メイクなどの仕上がりも自然になるといわれていますから、
「自然光が入る」というのは、
洗面室づくりの重要なポイントになってきます。
また、こちらの事例の最大のポイントとしては、
おしゃれな洗面ボウルがふたつあるということでしょう。
「誰かが自分の身支度が終わるのを待っている」と思うと、
急かされたような気になってリラックスできませんが、
これなら身支度の時間が家族と重なったとしても安心です。
さらに洗面スペースとの並びにも鏡が続いているので、
3人同時に身支度を進めることさえ可能になります。
高級ホテルや旅館など、
ホスピタリティの高い空間では、
部屋の広さやデザインだけでなく、
ドレスルームまでもゴージャスで機能的につくられています。
そんな快適さを我が家でも実践したいというご要望をかたちにしたのがこちらの事例です。
ポイントはすっきりと整理された棚のかたち。
また、木の色と洗面ボールの白とのコントラストに合わせて配置された茶系のモザイクタイルで空間の統一感を演出しています。
「色味を揃えると、空間がスッキリおしゃれに見える」というデザインの好例ですね。
ホテルや旅館ではよくリネン類やディスペンサーボトルの色が統一されていますが、
そういった小技も取り入れるのも◎。
優雅な気持ちでゆったりと身支度が出来そうです。
続いてご紹介するのはこちらの事例。
ポイントはシンプルなカウンターと洗面ボールです。
シンプルな形状は見た目にすっきりした印象になるだけでなく、
掃除やお手入れもラクになるため、
常に片付いた美しい状態をキープしやすくなります。
カウンター下がオープンになっているのも、
掃除をしやすくする工夫のひとつ。
写真のように、
棚の一番下に引き出せるタイプの収納ボックスを入れておくと、
ちょっとしたすきま時間でも手軽に床の掃除ができます。
今回は、気持ちよく身支度が出来るおしゃれな洗面・ドレスルームをご紹介しました。
まずは空間として愛着が持てるデザインであるというのは重要ですが、
毎日の使い勝手や、
家族のライフスタイルを考慮した棚や家具の配置にも気を配る必要がありますね。
そしてキレイな空間をキープできる工夫もまた重要になってきます。
家族で愛用できる空間をつくって、
みんなでコミュニケーションを取りつつ身支度をする。
そこには、洗面室からドレスルームにワンランクアップした、
おしゃれで優雅な時間が過ごせる空間が生まれるはずです。