Interview

005. 子どもたちの笑顔が響く、安心・快適な家

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奈良県生駒市にある「nijiiro*café(にじいろかふぇ)」のオーナーを務めるTさま。「ありのままの自分を大切に」をコンセプトに、オーガニック食材を使ったカフェメニューを展開したり、ヨガレッスンを開催したりして、地域のみなさまのココロとカラダの両方に「おいしい」を届けています。今回おうかがいするのは、そんなTさまのご自宅。kinotoは、土地探しから家づくりまでお手伝いしてきました。今回は、Tさまのライフスタイルや家づくりの流れについて、お話を聞いていきます。

家族の絆を育むなら、住み慣れた場所で。

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駅前からの大通りを歩いてすぐ、Tさまの家が見えてきました。広いお庭には木々や花、野菜がたくさん植えられています。その奥には、大きな薪置き場も。

「どうぞ!」と出迎えてくれたのは、Tさまとやんちゃ盛りの子どもたち。さっそく家の中に入ると、薪ストーブが目に入ります。さらに進むと、大きな吹き抜けのリビングが。お庭を一望できる大きな窓が並び、太陽の光だけでも十分明るい設計になっています。

「ちょうど、住み始めて1年ぐらいかな。以前は家族5人で東京のマンションで暮らしていたんです。でも、私たちは夫婦2人とも奈良県出身で。せっかく子育てをするなら奈良がいいねと主人とも話して、移り住んできました。主人は仕事の都合で、まだ東京で暮らしているんですけどね」とTさま。

奈良での家づくりを考えはじめたのは3年以上前のこと。子どもたちが大きくなる前に......と思っていたそうですが、なかなかスムーズにいかなかったのだとか。そこで、上の娘さんが中学に上がる前にと、Tさまは子どもたちとご実家に仮住まいをしながら土地探しをはじめることにしたそう。

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「最初は、家を建てるなら大手メーカーがいいのかなとぼんやり考えていました。住宅展示場などもめぐって。でも、いろいろ見ているうちに、個性を感じづらくなってしまったんですよね。外観や間取りも、トレンドのものばかり見てしまうせいかもしれないけれど......」

Tさま一家が東京で暮らしていたのは、自分たちでリノベーションしたマンション。

「リノベーションという体験がすごく楽しかったんですよね。制約がある中でも、自分たちのこだわりを大事にできるというか、とにかく自由で。だから、中古で一軒家を購入して、好きなように設計しなおすのもありかもと考えるようになったんです」

それを機に、地域の工務店情報や更地以外の不動産情報にも注目するようになったそうです。

「基本的にはSNSのハッシュタグ検索機能を使って探していました」とTさま。

地元の工務店やメーカーを検索し、たくさん並ぶ一覧写真の中でよく目に留まったのが、kinotoだったとか。

「漆喰や木などの自然素材は昔から好きでしたし、何より家の雰囲気に惹かれたんですよね。SNSで見たどの写真もそれぞれに個性があって、ここなら自分の想いも自由に叶えてくれるんじゃないかと感じたんです」

プロの目線が頼りになった、土地探し。

いちから新しく建てるか、あるものをリノベーションするかどうかもまだ迷っている最中でしたが、行動派のTさまはさっそくkinotoに足を運んだそう。土地の広さや欲しい家のイメージなど、具体的な話がまだできない段階にも関わらず、ヒアリングの丁寧さが印象的だったと話してくれました。

「どういうイメージが好きだとか、世間話のような会話から入ってくれたから素人でも安心して話せたんですよね。新築とリノベーションのどちらがいいかの相談にも気軽に乗ってくれて。話を聞いてもらっているうちに、物件や土地を探す段階からお手伝いしてもらえることになったんです」

「やっぱり、プロと一緒に探してもらえるのは心強かったですね。私はどうしても、駅から近いとか、買い物に便利だとか、つい利便性で土地の良さをはかってしまいがち。でもkinotoは、家が傾いていないか、現代の建築基準にあてはまっているかなど、私たちにはない知識と視点で見てくれるからすごく助かりました」

更地から一軒家まで。気になる情報が出るたびに二人三脚で探しまわっていく中、ようやく見つけたのが今の場所。ご夫婦が長年住まわれていた家があった土地で、「ここを譲る人にはぜひ新しい住まいとして使ってもらいたい」と、お話をいただいたそうです。

「大通り沿いなんですが、それが私たち家族にとってはすごくメリットでしたね。私は生駒市で『nijiiro*cafe』という、アーユルヴェーダを軸にした、食事やヨガが楽しめるカフェを経営しているんです。そのため、子どもの学校や習い事の送り迎えができないときもあって。ここなら駅から明るい道を歩いて帰れるので、安心かなと。土地条件的にも庭が広めに設計できると聞いて、ぜひ私たちに家を建てさせてくださいという話になりました」

kinotoと一緒に、納得するまで探しあてた理想の土地。「大通り沿いだと家の中が外から見えて気になるのでは?」という声も知人からあったそうですが、道路に面した庭の木々や薪置き場がうまく目隠しの役割を果たしていて、開放感がありながらも、プライベートはしっかりと守られた空間になっていました。

親の想いと子どもの声を、理想のかたちに。

土地が決まってから家を建てるまでは、とても早く感じたそう。なぜなら、kinotoはその頃にはもうすっかり、Tさまの理想や好みを熟知していたから。

「薪ストーブがほしい、キッチンは絶対にアイランドにしたい、猫を飼ってみたい、子どもの雰囲気がわかる家にしたい......そういう話は土地を探しているときからすでにしていましたからね。自分で探して見つけたインテリアや家の画像を見せて、"こういうのってどう思いますか!?"って聞いてみたり」とTさま。

薪ストーブのある暮らしに憧れていたと話してくれましたが、いざ設計するとなると、リビングが汚れたり、遊び盛りの子どもたちに危険性があったりしないかなど、不安も出てきたんだとか。そこで、玄関と地続きになっている土間部分への設置をkinotoから提案されたそうです。

「すごく有り難い提案でしたね。使い慣れるのに少し時間がかかりましたが、土間からでも家全体がすぐに温かくなるので驚きました。庭から運んだ薪をすぐに入れられるし、引き戸を使えば空間も仕切れるし。こんな方法があったんだ!って感じです」

玄関横のリビングはもちろん、1階の奥にある客間用の和室スペース、2階の子ども部屋まで。すぐにじんわりとした温かさを届けてくれるんだとか。

リビングの柱からつり下げているのは、空中ヨガ用のハンモック。最初は奥さまのためにとつけたものでしたが、今ではすっかり子どもたちの遊び道具になっている様子。

「ブランコにしたり、よじ登ったり、うまく遊びに使っていますね。今は外で自由に遊べない時期なので、ありがたいかな。この家に越してから猫を2匹買いはじめたんですが、その子たちもよくこの柱の上でのびのびしてくれていますね」

仕事と家庭の両立にも役立つ、スムーズな家事動線。

カフェを経営するなど、料理が仕事の一部であるTさまにとってキッチンはかなりこだわりたいところ。ビルドインコンロをどれにするかも、kinotoと一緒にショールームをめぐったりしながら決めていったそうです。

「収納をたくさんつくってもらえて、むしろ何を入れたらいいのか迷っちゃうぐらい(笑)。キッチンから土間のパントリーに出て、そのまま裏庭の畑まで行けるようになっているのも便利なんですよね」

               

薬膳やオーガニックなど、経営しているカフェで扱う食材選びにもこだわっているTさまは、ご自身でも野菜を育てているそう。裏庭で採った自家製野菜は、ひとまず土間に置いたり、そのままキッチンで洗えたりしやすいようになっています。また、パントリーをのぞくと、和・洋を問わないさまざまなジャンルの調理器具が並べられていました。お仕事のこだわりが、そのままライフスタイルにも活かされている様子がうかがえます。

「パントリーからキッチン、ランドリー、バスルームまでは動線がまっすぐ1本になっているから、家事が効率良くこなせますね。行ったり来たりの時間を省略できるからラクチンです」

キッチンの後ろにはTさま専用のデスクスペースが。仕事でレシピを書いたりするときに、キッチンにいながらPCを広げられるそう。ライフスタイルをしっかりと考えられています。

また、1階に独立洗面台をつくっているのも、Tさまのちょっとしたこだわり。

「お客さまが来たときにここで手を洗ってもらえたらいいなと思って、私からkinotoにつくりたいと相談しました。うちは浴室乾燥なのでバスルームやランドリーに洗濯物を干していることも多いし、プライベートな空間を保ちたかったんですよね。ピンクっぽい色合いをベースに、タイルの色などにもこだわっったので気に入っています」

遊びまわれて、会話も弾んで、絆も深まって。

2階は、寝室と子どもたちの個室。それから、キャットウォークが窓沿いに設けられていました。まだ小さい2人の子どもたちの部屋は共通空間となっていますが、いずれ空間を仕切ってそれぞれの個室にできる設計になっているそうです。

「1階全体が吹き抜けになっているからか、どこにいても子どもたちと会話することができるんですよ。料理や仕事をしながら"ご飯できたよ""何しているの"と個室にいる子どもたちに呼びかければ、すぐに返事が返ってきます」

家で仕事をする機会も多いというTさま。会話をしていなくても、どこで遊んでいるのか、兄弟でどんな会話をしているのかも家で過ごしているだけでわかるから、安心していられると言います。

他にも、いろいろと小さなこだわりが"暮らしやすさ"につながっていると教えてくれました。

「うちはほとんどの扉が引き戸なんですが、それがすごく使いやすいんですよね。マンション住まいの頃は開閉式で、扉の面積分ものが置けなかったりしたので、空間を余すことなく使えるようになりました」

「あとは、2階につくったファミリークローク。個室やリビングにはあまり収納を置かず、家族のものはほとんどそこにしまっていますね。空間を広々と使えるので気に入っています」

子育てを奈良で......という想いからスタートした、Tさま一家の家づくり。「子どもたちが育つ上で良い環境を提供したいから」「カフェを運営するから」「猫を飼いたいから」など、さまざまな"これから"を見越した条件が、ひとつひとつ、丁寧に反映されていました。

この先、ご主人の移住が完了してから、家具などのインテリアも本格的に選びはじめたいそうです。

「インテリアはまだまだ途中段階。うちは外観や床材には杉を使っているんですが、やっぱりその雰囲気に合わせた家具を選びたくなるんですよね。家具の種類や配置などを家族みんなで考えながら、もっと私達らしい家にしていければと思います」

遊び回る子どもたちの様子を見守りながら、家の中での過ごし方をもっと充実させていきたいと話してくれました。

今回インタビューにご協力いただいたTさまが運営されています。

nijiiro*café(にじいろかふぇ)

nijiiro*café(にじいろかふぇ)は「中庸であること」を大切にしています。疲れた身体で、いいパフォーマンスは生まれません。落ち込んでいるときに、気持ちよく仕事や勉強に取りかかれません。でもね、かといって「休まなきゃ!」「落ち込んでる場合じゃない!」と奮い立たせると、よけいに苦しくなることがあります。カラダやココロに偏りが生まれているとき。そんなときは、どうぞnijiiro*caféにお越しください。

カラダが喜ぶごはんを提供いたします。ココロがちょっと楽になるお手伝いをいたします。カラダとココロのバランスがとれると、自然にめぐりがよくなります。カラダをゆるめて、ココロがあたたかくなる。そんなお手伝いができたら、とても幸せです。

  • 住所:奈良県生駒市真弓2-4-8 2F
  • 営業時間:10:00-17:00(平日)
  • 電話番号:0743-85-5366
  • 定休日:不定休
  • 最寄駅:
  • 近鉄けいはんな線「学研北生駒駅」より 徒歩7分
    近鉄学園前駅より奈良交通バス乗車「真弓ニ丁目」バス停 徒歩30秒

nijiiro*café 公式サイト